山田歯科クリニック

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歯周病とは?
・朝起きがけに、口の中が臭いませんか。
・歯磨きをすると歯ぐきから血が出ませんか。
・歯ぐきの先端が赤く腫れていませんか。
 もし思い当たるようなら、歯ぐきの病気にかかっています。


 歯垢からしのびよる歯周病
歯の表面には粘り気のある薄い膜が毎日つくられていて、歯と歯肉の境目にたまってきます。これが歯垢で、生きている細菌の集まりです。細菌の出す毒素から歯肉に炎症が起こるのが、歯周病のはじまりです。
歯垢を放置すると歯垢はさらに付着しやすくなり、状態は悪化していきます。
特に歯肉のかくれた部分にたまった歯石に歯垢が付着すると、歯垢中の細菌は歯を支えている骨を侵していき、歯周炎を進行させ、歯が抜け落ちてしまいます。一般的に、歯槽膿漏といわれる症状です。
そこで、この歯垢を完全に除いて清潔にすることが、歯周病の予防であり、治療の第一条件なのです。

歯を失う歯周病
歯周病は、歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨という、歯を支える4つの組織(これらを総称して歯周組織といいます)に起こる炎症を主な症状とする病気です。
程度の差はありますが、多くの人が歯周病にかかっています。
バイオフィルム(歯垢)の中の歯周病原菌やその代謝産物の作用によって、歯周組織が破壊され、重症になると歯がぐらぐらになり膿が出て、やがて歯は抜けてしまいます。
歯周病になる細菌の感染経路は、外因性と内因性の2つがあります。

外因性細菌感染
本来、健康な身体には存在しない細菌に外部から感染して歯周病が発生します。

内因性細菌感染
口腔内を不潔にしていたり、身体の免疫機能が低下すると口腔内の細菌が増え、歯周病が発生します。

歯周病の進行
歯肉炎
歯と歯肉の間に入り込んだ歯周病原菌が活動し炎症を起こします。
歯肉がはれて、歯肉ポケットができます。この歯肉ポケットを、仮性ポケットといいます。

歯周炎
細菌が歯と歯肉の間にある組織(歯根膜)を破壊し、そこにすき間ができます。
このすき間は、歯周(真正)ポケットと呼ばれ、この段階まで進んだ状態を歯周炎といいます。

重度歯周炎
歯槽骨の吸収が起こります。
支える基盤を失った歯はぐらぐらになり、歯周ポケットから膿がでてきます。
ここまで進むと、元どおりの状態に戻すことは難しくなります。

歯周病の危険因子
歯周病には、かかりやすい人とかかりにくい人の個人差があります。
この理由は、細菌と個体の免疫応答の違いや遺伝的背景の差などによるものと考えられています。いずれにせよ、歯周病の危険因子をできるだけ排除して少なくすることが大切です。
歯周病の危険因子は、全身的因子と局所的因子の大きく2つに分けられます。

全身的因子
生体の細菌に対する応答に悪影響を及ぼすもので、喫煙、糖尿病、女性ホルモンの変化、服薬などがあります。

局所的因子
バイオフィルム(歯垢)をためやすい歯や歯周組織の形態、唾液腺や呼吸器の状態(口呼吸)などがあげられます。

タバコは最大の危険因子
歯周病の危険因子の中でも、タバコが最大の危険因子です。
喫煙者は、喫煙未経験者の4倍の確率で歯周病にかかりやすいことが、アメリカの研究者らによって明らかにされました。
歯周病を悪化させる2種類の歯周病原菌と、喫煙、糖尿病、年齢などの危険因子を調査項目に選んで調べたところ、ヘビースモーカーほど、歯周組織の崩壊が急速に進むという結果が得られたのです。

タバコのニコチンによる作用で歯周病が悪化
血管を収縮
血管を収縮させる作用があります。
そこで歯肉が炎症を起こしても出血が抑えられるので、気づかないうちに病状が進行してしまいます。

歯根面への付着
歯根面のセメント質とよく結び付くため、スケーリングやルート・プレーニングなどの歯周治療の効果を台無しにしてしまいます。

抵抗力の低下
免疫機能を低下させ、歯周病への抵抗力も下がるので、間接的に歯周病を悪化させます。

タバコと歯の喪失
1993年の厚生労働省(旧厚生省)の調査によって、喫煙者の歯は、時期的にも早く、本数も多く失われることが、統計的にも明らかになっています。